もう数十年前の話になるが、私の子供の頃に、学習漫画というのが流行った事がある。子供の好きな漫画を通してなら、いやな勉強もスムーズに進められるという触れ込みで、結構流行した記憶がある。
漫画でも、勉強になると言う事で、親たちにも受けが結構よかった。そのため学習漫画と言う事であれば、親もねだられると割かしスムーズに購入を許してくれるところがあったのである。私の友達などは、そのことを利用して、学習漫画を買うといってお金を貰い、そのお金でゴミムシくんだのレッツラゴンだのといった、素晴らしくもくだらない漫画をしこたま買い込んでいたものだ。親も内容までは確かめないらしく、その方面の知識の乏しい親たちには、漫画などどれも同じに見えたのか、なかなかばれる事はなかったようである。
しかし、こうした学習漫画のブームは、長続きはしなかったように思う。理由はいくつかあると思うのだが、大きかったのは、漫画と学習する部分の融合の度合いが全くと言っていいほど、うまくいっていなかった事がある。漫画である程度の事項をストーリー的に進めるわけだが、説明が必要なところになると文字数がやたらに増えて、指し絵入りの本を読んでいるのと、指して変わらない状況になってしまうのである。
もちろん例外もあったのだろうが、私が見たほとんどの学習漫画はそんな感じで、漫画としてもさして面白いものではなかった。それに、ほとんどの子供が漫画のところだけを読み、説明をガンガン飛ばして読むので、成績の向上にはいっこうに寄与せず、ブームは瞬く間に去っていったわけだ。まあ、今となっては全てが懐かしい思い出ではある。